Hybrid版CD-ROM

銀河鉄道の夜
企画制作:株式会社リンクインク (c) 1996LINK, Inc. 


LINK, Inc.のオリジナル最新作品が『銀河鉄道の夜』です。このCD-ROMをリリースした1996年は宮沢賢治さんの生誕100年にあたります。その年は彼関連の話題が雑誌、テレビ番組、単行本、映画、CD-ROMなどで取り上げられました。
私たちの作ったCD-ROMは、3D画像を使った対話型の絵本になっています。前作「くまろむ」の中で作ったテディベアが活躍するインタラクティブ絵本よりも、画面の美しさや反応性で工夫を凝らしたつもりです。
3Dアートミュージアム 素材集
 
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想いと想いとの出合い、それがマルチメディア体験です。

メディアとは時と距離を超えるために人が作った道具です。

宗教を、民族を、国境を克服するための幾多の試み。

かつて神のため、理想のため、自己犠牲が賞賛された時代がありました。

「まことのしあわせ」とか「理想世界の実現」とかのために

「何べんこの身をささげてもいい」と唱えさせられた悲しい思い出。

そして、築かれたのは銃弾と毒ガスに倒れた死者の山。


世界がすべて幻で、

誰かが口にした「ほんとう」などファンタジーだと知りながら、

誰にも何にもすがらないでいることは、とてもつらいことです。

宮沢賢治は、そのつらさを乗りこえて生き抜いた強い人です。

彼の書いた名作童話の数々は私たちに勇気を与えてくれます。


銀河鉄道に乗ったジョバンニはカンパネルラと最後の旅をします。

「どこまでも僕と一緒に行く人」など一人もいないことを知る旅です。

誰もが違う道を、命の源へと旅をしていることに気付く旅です。

だからこそ、出合いと語らいの大切さが暖かく輝くのです。


忘れ得ない顔があり、忘却しきれない想いがあります。

まぶたを閉ざすと あふれる光の中から出現する風景。

無くしてしまったオモチャ箱、

大好きだった学生服姿の友だち、

庭の陽射しの中には、微笑むお母さんがいます。


忘れかけた想いとの出合い、よみがえる感動。


2011年4月17日 (日曜日) 20:42